ドッグフードの重要性・表示に見え隠れするもの
ドッグフードの重要性・表示に見え隠れするもの
私は常々色々なフードパッケージを見ていますが、保証成分のあるパッケージとないものがあります。何故かと申しますと、日本の場合表示義務はないからです。表示が義務されているのは、【名称】【賞味期限】【原産国】【原材料】【事業者名】この5項目は絶対に必要なものです。
FDA(アメリカ食品医薬品局)の管轄下にある製品は表示が必要です。従って、輸入製品の多くは、そのまま表示されています。
表示される項目は【タンパク質】【粗脂肪】【粗繊維】【水分】この4項目が表示規則です。
犬にとっては、この4項目が栄養素となるためです。
従って栄養素でない炭水化物の表記はありません。
何となく見ている方も多いと思いますが、これが意外と重要なのです。
食品の基本的な構成は・タンパク質・脂肪・炭水化物・水分、更に灰分で構成されています。
この5項目のパーセンテージを足すと常に100%にならなければいけません。
ドッグフードの灰分のベンチマークは5%〜8%であるため8%と仮定します。
記載されていない炭水化物の量を知るためには100から単純に引く事で導くことができます。
例として・タンパク質:24%・脂肪:14%・水分:10%・灰分:8%の一般的ドッグフードがあります。
これを100から引けば44%が炭水化物となります。
半分近くは犬にとって不要なものです。
これが、人の食べ物だったらあり得ないような数値です。
私は何気なく「タンパク質30%は欲しいよね」と思っていましたが、その数値には根拠もなく漠然としたものでした。
30なんてとんでもない、本来はもっと高タンパクの食事が必要です。
現在のドッグフードの宣伝は高タンパクとかよく書いてありますが、そうでは無い。高炭水化物です。成分として一番多いわけですからね。
犬はコーンも小麦、大麦、ジャガイモも必要ではありません。それにもかかわらず、驚くべき事に殆どのドッグフードは主な栄養素として炭水化物食物の表記があります。これらの理由は栄養や健康とは関係なく、製造方法や製造コストによるものです。
企業の宣伝が、我々に違った知識を埋め込みそれが正しいと思い込み、固定観念が出来上がる。
それは、パートナーの健康を害する事になりますよ。