ドッグフードの重要性・人の生食・動物の生食
ドッグフードの重要性・人の生食・動物の生食
化学畑を歩んで来た私は人間の生食は、噂されている効果は薄いと考えています。
この論争の焦点は酵素となっていますが、食物の酵素は食物の為の酵素です。
酵素は化学反応する為の触媒です。栄養素そのものではありません。
植物の場合、植物が生きていく為のもので、人の栄養吸収するものではありません。
人は、自ら酵素を作る出すことができます。食物に含まれた酵素を口にしても胃酸で消化されてしまうだけです。
サブリメントなども同様だと言う意見もございますが、それに関しては全てがそうでは無いと思っています。現在は、胃酸を潜り抜けるぐらいの高分子の皮膜をコーティングする事は、それほど難しい技術でもありませんので、全否定は乱暴な意見だと考えています。
それよりも、衛生面のリスクはあるだろうと感じています。
人の胃酸は、菌に対しては無力です。
そのため、人は調理する事を選んだ生き物だと考えています。
では、犬は。
強い胃酸で、ボツリヌス菌の一部を除いて、食中毒になる事はありません。
犬が調理できる訳でもありません。
犬の祖先が狼であろうとなかろうと、捕食動物であったことは間違いありません。
強い胃酸、短い腸の構造からして、食物には高い栄養素を残す必要があると考えるのが妥当だと感じています。
加熱されれば、栄養が損なわれるのは普通な訳ですし、動物達からすれば、それではマイナス。多くの栄養素を残した食材の方が、栄養を吸収するには有利ですし、したがって、私は、シンプルに考えた方が良いと考えています。
研究も進んでいないのに、あれこれ難しく考えるより、動物には動物の合った物を与えるのが、健康的であろうと。
現実に犬のローフードは成果をあげている訳ですし、人と犬とでのローフードの存在は化学的な話より、本能という生科学的要素が大きいだろうと感じています。
生食で生き抜いて来た動物なのに、人間の都合でわざわざ、加熱加圧された物を与える必要も無いのでは。
そこには産業が発達し、経済を回しているのでしょうが、動物達にとっては如何なものかと。
考え深い事もありますが、私自身の良し悪しの答えは出ていません。多分、化学と産業は切り離せないからでしょうね。
ただ、まともな生科学者であれば、現在のペットフードを肯定する人はいません。
肯定する人達は、利権が絡んでいる事を知っていた方が、良いです。
さてさて、この様なことを書くと、人のローフードを否定している様ですが、そうではありません。
私はローフードは、むしろ美味しく頂いています。
人が口にするものは、衛生基準が法律で定められていますし、安全ですからね。
それに、おしゃれなお店も多いし、雰囲気も味も楽しめます。それも、食を楽しめる人間ならではですからね。